新型コロナ、油断するべからず、されどセーリングの自粛は必要か?

2020年12月16日
Social Distancing
Social Distancing

この冬、COVID-19ウィルスの感染拡大が深刻な状況になっています。

「新型コロナなんて多くの人にとっては、ただの風邪みたいなものでしょ?」
「日本ではまだ、感染者の多い地域でも1日の感染者は10万人あたり数人以下でしょ?」

 事実の一面は、そのとおりかもしれません。しかし、新しい感染症の本当のリスクは爆発的な感染拡大と医療システムの機能不全にあります。この冬は1万人に1人、10万人に1人の感染者を、そして、さらに稀な重症者を、少しでも減らすことに社会的な意味があり、感染予防をないがしろにすればツケは身近なところに帰ってくる恐れがあります。

 先日の、ドイツのメルケル首相の連邦議会における演説は印象的でした。人との接触を十分減らせなかったせいで今年のクリスマスが祖父母との最後のクリスマスになってしまうような事態は避けるべきだ、生活を破壊しすぎることなく経済も維持するために決して楽ではない日々を一緒に耐え忍んでほしい、と熱を込めて訴えていました。日本とドイツでは状況は同じではないかもしれませんが、この冬、共通した覚悟は必要だろうと思っています。

 一方で、社会生活を営みながら感染を完全に防ぐことは不可能です。不要不急の移動自粛要請が出たからと言って、それを守れば感染しないわけでもありません。私達に求められるのは、できる範囲で感染リスクを下げる行動を選択する賢さです。身近な場所でも、根拠のない「たぶん大丈夫」をやめて、効果のある予防策をできる範囲でキチンと実施することは、むやみに怖がりすぎないことと同じくらい大切です。

 例えば、満員の電車の乗っての通勤は、感染拡大期にはリスクを無視できない行動です。週に5回電車通勤していたのを2回にすることが可能なら、その分の感染リスクは下げられます。しかし、アクアミューズでのセーリング中に相互感染するリスクは元々かなりゼロに近いでしょう。月に5回アクアミューズに乗っていたのを、1回にしても、リスクを下げる効果はほとんど期待できない、意味のない自粛です。ただ、セーリングの前後に、会食、宿泊、行き帰りの人混みなどは避けた方が良い場合もあるでしょう。

 新型コロナウィルスの流行下では、それぞれの行動にどのくらい感染リスクがあるか、予防できそうか、どのくらい必要か、やりたいか、総合的に検討して「やる」か「がまんする」かを賢く選ぶしかないのです。

 どうか、この冬にCOVID-19の影響により命を落とされる方、暮らしに行き詰まる方を、みなさんの行動によって少しでも減らすことができますように。そして、最前線で治療にあたっている医療関係者の方々の負担が少しでも軽減されますように。

ちなみに当サイト管理人は、普段の行動と体調管理には十分注意してセーリングはしますよ(^_^)。

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